ラーメン構造とは?
「ラーメン構造とは?」に関する用語説明のページです。
高い耐震性が売却時のアピールポイントとなるラーメン構造
2011年に発生した東日本大震災以降、店舗の耐震性能を重要視する風潮が強まってきました。特に飲食店に関しては、古い雑居ビルに入居している店舗がまだまだ多く、いざ強い地震が発生した時に果たして店舗が耐えられるのか不安に思っているオーナーさんも少なくないと言われています。耐震性能を不安に思い、古い店舗を売却して、新しい店舗を買取りするケースも目立っています。
耐震性能は、物件の構造によって大きく変化していきます。その中でも、ラーメン構造と呼ばれる構造を取り入れた物件に関して、その耐震性能が大いに注目されています。ここで言うラーメンとは、ドイツ語で「枠」という意味であり、鉄骨造やRC造の建物において、柱と梁を強固に接合して一体化した構造のことを指します。この接合部に、地震や強風に耐えられるような強い部材を用いると、揺れが発生した際にその接合部材が抵抗材の役割を果たすことになり、結果として建物の損傷度合いを軽減できるのです。
今ではほとんどの物件において、ラーメン構造が用いられています。耐震性能が高いことに加えて、建築時に柔軟性を持って間取りを構築できることが、ラーメン構造の魅力だと言えるでしょう。現在では接合部材もどんどん改良されているため、より高度な耐震性能を持った物件が増えています。店舗の売却を考えているオーナーの方も、ラーメン構造を取り入れていることをアピールすれば、きっと良い条件で買取りをしていただけるでしょう。また、居抜きで譲渡を行えば、固定資産税などの節約にもなります。