業務委託(メリット)とは?
「業務委託(メリット)とは?」に関する用語説明のページです。
店舗を居抜き物件の状態で買取ってからすぐに業務を開始することが出来るのが大きなメリットです。
業務委託という言葉を聞いた事はありますか?
店舗の契約形態にはいろいろと種類があります。
例えば、普通賃貸借契約、定期賃貸借契約、転貸借契約、業務委託などなど。
知ってそうで知らない業務委託について【メリット】【デメリットと通常の契約との違い】と2回に分けて細かくご紹介します。
まずは業務委託についてご説明します。
業務委託とは、出店にかかる初期費用(イニシャルコスト:保証金・礼金・手数料・造作譲渡金などの契約金)を委託会社に肩代わりしてもらい出店費用を抑え、毎月の賃料に上乗せして返済していくという契約です。
運転資金(ランニングコスト:賃料や共益費などの毎月支払う金額)は通常の賃貸借契約より割高になりますが、初期費用を抑えたいとお考えの方にはオススメです。
飲食店のオーナーさまは契約書関係が苦手という方が実は非常に多いです。基本的に現場のプロが多く、中には数字や契約文面など細かいことをあまり把握しないで契約してしまう方もいます。
業務委託に興味ない方も知識として覚えておいて損はないでしょう。
今回は業務委託の【メリット】について3つのポイントをご紹介いたします。
メリット1 出店スピードを速められる。
一番のメリットは初期費用がぐんと抑えられるので、出店までの時間が短縮できることです。
既存店のある方の場合、店舗の利益を残しながら資金を集め、銀行の借入枠を増やし、少しずつ店舗を増やしていくのが通常です。無理をしない店舗展開ももちろん大切ではありますが物件は縁とタイミングが大切と良く言われます。良い立地、良い条件の物件が突然出てきたときに資金が溜まってなければチャンスを逃がすことになってしまいます。
昨今では業態の寿命が短くなってきている傾向にあります。
その理由の一つとして繁盛店、流行の店はすぐにまねられてしまうことがあります。ブームが続いているうちにいかに店舗展開して利益を増やすかが重要です。
出店資金が集められず、なかなか出店に進めない方にとって業務委託は最適です。
業態力に自信のある店舗で業務委託を利用して店舗をOPENさせてから、その利益で返済を早める(早期弁済)上手な会社さんがあるのも事実です。
メリット2 自己資金を運転資金に回せる。銀行借入枠を温存出来る
飲食店の運営をするにあたり、運転資金(ランニングコスト)は非常に重要です。店舗のオープンに向けて自己資金を溜めるわけですが、借入をしないで自己資金だけで店舗を出店される方は案外多いものです。
確かにどこからも借金しないで店舗をオープンできればそれに越したことはありませんよね。
しかし資金がギリギリでオープンすることは非常に危険です。オープンしたばかりですぐに売上があがる保証はありません。
オープン景気と呼ばれる1ヶ月ぐらいの繁忙期があるかもしれませんが、結局は一度来店された方のリピートがない限り店舗は続きません。(渋谷、池袋等の超一等地ならば別ですが…。)
そこで重要になるのが自己資金です。
店舗が軌道に乗るまで、もしくは何か急なトラブル(エアコン故障、水漏れなど)でも資金は必要になってきます。
少なくとも家賃の3~6ヶ月分ぐらいは温存するべきでしょう。
その他、銀行から借入れる場合、枠があるのでその枠を残しておきたいときにも便利です。 業務委託は、銀行借入、政策金融公庫などと比べれば審査がゆるく、話がまとまれば短い期間でも契約することが可能です。
メリット3 家主審査が通りやすい
物件の家主さまにもいろいろなタイプの方がいらっしゃいます。
”とにかく家賃を高く払ってくれれば誰でもよい”という方、”なるべく信用のある大きい会社に貸したい”という方など本当にさまざまです。
人気物件は申し込みも多く、取得できる可能性は低くなります。
業務委託会社は比較的体力のある会社が多く、個人や初出店の法人との契約より、業務委託会社を間に入れたほうが、比較的家主さまの審査が通りやすいという傾向にあります。家主さまが一番心配される、”空家賃の発生”を防げることが大きな要因です。信用力のある会社と契約したい家主さまが多いのはいうまでもありません。
業務委託のメリットをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
業務委託を使えば、資金を出して貰えるという大きなメリットがありますが、当然、デメリットもあります。
【デメリット】編はこちら