飲食店の経営を行っていくうえで便利なツールの一つが看板です。
視認性の高い看板を設置することで、店舗の場所を分かりやすく伝えることができますし、見込み客を効果的に店舗に誘導する働きも期待できます。
看板には、その設置場所や構造によっていくつかの種類があります。

袖看板：
ビルの側面から突き出るように設置されており、内部に照明設備が内蔵されたものが一般的です。
「サイン」や「突き出し看板」とも呼ばれていて、特に夜間の視認性の高さが特徴です。都心部の商業ビルは間口が狭いため、袖看板を活用することが重要とも言えます。

立て看板：
郊外や地方都市などで比較的多く利用されており、店舗の敷地内に立てることで、店舗名の表示を行ったり、駐車場の地図を掲載して利用者の便宜を図ったりするために使用されます。

壁面看板：
間口の広い商業ビルなどに設置されることが多く、ビルの壁面を利用した看板です。
ひと目見るだけで店舗の所在階をアピールすることができますので、店舗名とアクセスの情報を伝達することができます。
金属素材などを文字や記号でくり抜いた「チャンネル文字」を壁面に配置する方法もあり、照明器具を内蔵したタイプなどが人気となっています。

飲食店としての営業を行ってきた店舗が閉店する際に、店内の造作や厨房設備だけでなく、看板もそのまま残して居抜き物件として売却されることがあります。
その場合は店名などの表示されたプレートを差し替えるだけで、基本的な構造をそのまま再利用することができますので、看板設置費用を抑えることができるメリットがあります。