大きな商業施設などに入居している店舗については、懸垂幕による宣伝も考慮に入れてみても良いかもしれません。懸垂幕による宣伝は、建物の上から帯状の布を垂らして実施するものですが、その布に広告を目立つように記載することがポイントとなります。遠くから、あるいは誰が見ても、はっきりと認識できる広告とすることが肝要です。

飲食店においては、季節ごとに応じたおすすめのメニューを懸垂幕にて宣伝するのが良いでしょう。懸垂幕は視認性がとても高い広告なので、街角の話題にもなりやすく、もっとも売り出したいメニューを告知することのメリットが大きいです。ただし、懸垂幕を設置するにあたっては、施設の管理者との調整が必要となってくることが多いです。自分たちが掲出したい広告が、施設全体のイメージと合致しなければ、デザインの変更を求められる可能性もあるため、管理者には事前に根回しをすることが重要となります。

また、懸垂幕はよく目立つ広告であるため、近隣の街区の雰囲気との整合性も重要となります。例えば、高級住宅街に立地している商業施設に、安っぽいデザインの懸垂幕を掲出すると、ともすれば近隣からのクレーム事案に発展しかねないため、注意が必要です。

店舗の売却をする際には、懸垂幕を買主に買取りさせたり、譲渡したりといったことは難しいでしょう。たとえ居抜きで引き渡ししたとしても、懸垂幕のメッセージは店舗の個性が全面に押し出されたものとなるため、新しい店舗では使えないというケースが大半となります。