クリンリネスとは?
「クリンリネスとは?」に関する用語説明のページです。
クリンリネスとは、広い意味において清潔さを実現することを意味しています。具体的には、店内を清潔に保つことはもちろんのこと、厨房や客席で働くスタッフの身だしなみを整えることなども意味しています。
特に飲食店で大切なことはQSC=クリンリネスです。お客様の席も当然のことながら、トイレや厨房など汚かったり整理整頓されていない飲食店ってどうでしょうか?
食べるものを扱っている飲食店を選ぶ時に、基本的なルールとして“清潔感”がとても重要なポイントです。永年劣化で汚れてしまうということもありますが、清掃は常に綺麗に行うことは最低限のルールです。
そこで今回は、「クリンリネス」について詳しく解説していきます。
“クリンリネス”とは、飲食店で特に気を付けなければいけないルールです。
クリンリネスは略称で記載すると“QSC”と書きます。なぜQSCなの?と思った方も多いと思いますが、英語でクリンリネスを表した時の頭文字です。”Q”は品質という意味の「Quality」、サービスという意味の「Service」、衛生=クレンリネスという意味の「Cleanliness」の3種類の言葉の英文字の頭文字を使った略称です。
クリンリネス=QSCという言葉の意味には、”いつもきれいになっていること”という意味があります。それはお店の店内店外が常に清掃が徹底されていて、清潔で整理されていることを意味する飲食店用語です。イコール飲食店の経営に欠かせないのが、クリンリネス=QSCということです。これが徹底されていないと、いくら美味しいメニューを提供するお店であったとしてもお店の評価は下がってしまうのです。では一般的な飲食店では、クリンリネス=QSCを徹底するためにどのような取り組みをしているのでしょうか?
■5s
飲食店などのサービス業で使われる「5s」という言葉はご存知でしょうか?この言葉は、クリンリネス=QSCと同じように言葉の頭文字が関係します。「5s」という言葉は、職場の環境に関するスローガンに用いられる言葉です。飲食店で言えば店内や店外、厨房などをきれいに清掃したり、整理したり環境を整えることを指した言葉です。この「5s」は日本語の言葉をローマ字に直した時の頭文字の”S”から名づけられました。
「5s」は整理=Seiri、整頓=Seiton、清掃=Seisou、清潔=Seiketsu、躾=Shitsukeの5つの言葉から作られているスローガンです。
1. Seiri(整理)
厨房の中の食材や、食器、道具を整理したり、冷蔵庫の中を整理をすることです。
店内であれば、客席の調味料や、雑誌、観葉植物などのインテリなどが、あるべきところにいつも整えられて置いてあることです。
2. Seiton(整頓)
言葉の通り、厨房であれば使いやすいように、あるべき場所にいつもそのモノがあるように整頓することです。
店内は、椅子やテーブルの位置、インテリアなどが定位置においてあることです。
3. Seisou(清掃)
店内、店外、厨房などをいつも掃除をして清潔な環境を維持することです。
4. Seiketsu(清潔)
1~3を毎日行うことで、職場の清潔や衛生を保って維持することです。
5. Shitsuke(躾)
しつけというと子どもやペットの躾をイメージしますが、ここで言う躾は飲食店営業における”ルール”は、開店から、営業中、閉店までの流れを決めてそれに沿って行うことを指します。また、調理に関しても、いつも同じ味で提供できるように同じ手順で、同じ量で調理するということは重要です。
「5s」はこのように、働きやすい職場環境を作るために作られたスローガンです。ただ、飲食店を営業するよりも「5s」を活用することで、やることが明確になるので毎回スタッフに注意することがなくなります。また、「5s」をスローガンとして掲げておくことで、常に仕事環境を「きれいに保つ」ことを皆が心がけることができるようにするということを目的としています。ルールを作ることで、そこで働くスタッフのモラルや意識の向上を可能にします。この「5s」スローガンは色々な企業が取り入れていますので、これから飲食店を始めようと検討されている方は参考にしてみてください。