飲食店で流行りそうな業態を見極めるには？

居抜き物件の仲介という仕事をしていると、同業種の方や、外食関係の方から
「今後流行りそうな業態ってなんですかね？」
といった質問をよく受けます。

そんな時いつも決まり文句のように答えているのが、
「行列を作っている飲食店が、色んな店舗に業態を真似され始めたらそれが流行っている業態ですよ」
ということ。

メディアに取り上げられた店舗をいち早く正確に真似する店舗が現れたら、
それが次に流行りそうな業態です！

飲食店の流行と展望は？

ちなみに、2017年のトレンドはリーズナブルな価格で味わえるカジュアルフレンチやイタリアンでした。
お料理の値段だけでなく、店内の内装などもカジュアルにすることによって、さまざまな年代の方にも来店いだくことを目的にした業態が注目されました。

2020年以降、コロナ禍によって飲食店にとって厳しい状況が続いています。
しかし、その中でもトレンドは生まれていますので、流行りの業態や話題の食べ物についてしっかりチェックしていきたいところです。
女性向けウェブメディア「MERY」を運営する株式会社MERYと、電通ワカモン（電通若者研究部）との共同企画「2020年トレンドワード5選」「2020年下半期トレンドワード10選」では、飲食に関するワードが2つランクインしています。
「2020年トレンドワード5選」と「2020年下半期トレンドワード10選」

話題の飲食店「ネオ居酒屋」（2020年トレンドワード5選）

「ネオ居酒屋」は、新しいという意味の「ネオ（neo）」を冠した居酒屋です。言葉通り、従来の居酒屋とは異なる新感覚の居酒屋として注目されています。
従来の居酒屋は「赤ちょうちん」「のれん」「和食」というイメージが強いですが、ネオ居酒屋は「お洒落」「洗練された雰囲気」「多彩なメニュー」といったイメージがウリです。
インスタグラムにアップしたくなるような、凝った内装や、パスタやカクテルなどのメニューを充実させているのも特徴。
女子会やデートで利用されることを想定した飲食店の業態で、若年層の女性がメインターゲットになっています。

話題の食べ物「センイルケーキ」（2020年下半期トレンドワード10選）

「センイルケーキ」は、韓国発の誕生日ケーキのこと。「センイル」という言葉が、韓国語で誕生日という意味を持っています。
一段のスポンジに、クリームをラフに塗ったシンプルなケーキで、デコレーションは少しのフルーツや、メッセージのみなど、すっきりしたデザインが特徴です。
友達の誕生日や、推しのアイドル・キャラクターの誕生日に、センイルケーキで祝うのがトレンドになっています。
人気に伴い、センイルケーキを扱う洋菓子店も増えているようです。

テイクアウトやデリバリーサービスへの対応力も重要に

コロナ禍により、テイクアウトやデリバリーサービスを利用する人が増えました。
それに伴い、今までは店内飲食のみのサービスを行っていた店舗でも、テイクアウトの対応や、「ウーバーイーツ」「出前館」などのデリバリーサービスの利用が必要になってきています。
テイクアウトやデリバリーのサービスは流行とは少々異なりますが、時代や利用者のニーズにいかに対応するかも、店舗経営の上で大切なポイントです。
今後、時代に合わせたサービスを提供できるかどうかが、より重要になっていくでしょう。

流行りだした業態は譲渡売却のチャンス

閉店に関していえば、業態が流行りだした段階で居抜き売却した場合、思ったより高値で売れることもあります！！
そのためには、日頃の清掃等しっかりおこなっていると、より高く譲渡・売却出来る可能性がアップします。
閉店を検討されている場合は、飲食店の業態の流行をチェックしつつ、店舗のコンディションも整えておきましょう。